優しい風の中で手を繋いだあの日に

きっとひとりじゃないから

00033 // しなやかに

強く生きる それは、わたしにとって 小さい頃から課せられた課題で ピンと背筋を伸ばして どんな風が吹いても ビクともしない 大きな大木のようだった。 でも、 風は凄まじく 雨は降り続き ボロボロになった大木は ピンとまっすぐの姿勢を保ちつつ 栄養のな…

00032 // 不完全

偉いね すごいね いい子だね どこに行っても 誰に会っても 同じことを言われていたあの頃。 誇らしい気持ちもあったけど どこかで とても居心地の悪い 不協和音が耳に届いた。 家の中と 家の外の 格差に 自分が二つに割かれていく気がした。 褒められると嬉…

00031 // 言葉じゃなくて

誰かを好きになること 誰かを愛すること きっと、言葉じゃなくて きっと、触れられない何かの奥で ただ、感じるだけのこと。 誰かにそばにいてほしい 誰かに抱きしめてもらいたい そんな 邪な考えに嫌気がさす。 心で感じるあったかい何かを どうやって探せ…

00030 // 甘い言葉の響きに

笑ってる顔が好き。 その言葉に胸が震えた わたしの笑顔が 誰かを幸せにするなんて 生まれて初めて知った でも、怒ってる顔も好き。 そんなこと言われたら どんな顔をしたらいいか わからなくなっちゃうよ わたしが何を感じて、何を思って 何を表現して、何…

00029 // 優しい思い出

わたしのこと 忘れないで わたしのこと 忘れて あの日を思い出して あの日を思い出さないで 幸せな思い出は悲しくなるから 美しい夕焼けを見たときに 涙が溢れるのと同じで 泣いたらすっきりするから 泣いたら楽になるから きっとそうだね きっと覚えている…

00028 // 沈む地面

辛いことがあるから 苦しくてたまらないから 生きていることをやめたいと 命を惜しまない人はいても 楽しくて 優しくて 幸せで あたたかい愛の中で 生きていることをやめたいと 願うことは間違っていますか? 人の本能に生きることが刻まれて 自ら命を絶つこ…

00027 // ひとり

人が生まれる時はひとりで、 死ぬ時もひとりだと、 ある歌は歌っていた。 きっと事実はそうで、 選んで生まれて来るわけでもなく、 誰がそばにいても、死ぬことを共には出来ない。 その人だけの自分生の始まりがあり、 その人だけの人生の終わりがあり。 で…

00026 // 存在

もし、誰も見ていないと思っても もし、誰も気付かないと思っても もし、一人きりだと思っても 実は、目に見えない 耳に聴こえない 触れることができない でも、確実にそこに存在する何かが在って 静かに静かに わたしを あなたを 見守っているだろう。 今日…

00025 // ぐるぐる回る

前からそう。 同じことをぐるぐる考えて、 同じ場所でぐるぐる回って、 永遠にぐるぐる、 ゴールなんてないのかもしれないと、 ちょっと弱気になったりもして。 回っていると、出口が見えなくて、 そもそも、回っていることに、 意味があるのかと自分に問う…

00024 // 誰かを愛するということ

愛されないと生きていけない、ひとりだと生きていけない、愛が欲しくて、欲しくて。誰でもよかったわけじゃない。だけど、自分を大切にする、人を好きになる方法が、ずっと、ずっと、わからなかった。極端な愛情の狭間で、愛とは何か覚える術が、わたしには…

00023 // 乾いていく砂

サラサラと溢れていく乾いた砂を、 両手ですくい上げて、 何度も何度も。 この砂のように、人間の記憶も、 サラサラと音を立てて、 忘却の彼方に流れていってしまうのかな。 忘れたいことは忘れられないのに、 忘れたくないことがジワジワと消えていく。 何…

00022 // 世の中は変わらなくても

何度 涙をこらえただろう 負けるもんか 打ち勝ってやる 諦めるな まだ 頑張れる そうやって 自分自身に 言い聞かせてきた日々 また 笑える日が来ると信じて 何度も何度も 立ち上がった ねえ あなたがいなくなっても 世の中は変わらない わたしがいなくなって…

00021 // 言い訳

夢を見なくちゃ 生きてこれなかった 希望がなくちゃ 生きてこれなかった 絶望だとか 挫折だとか 嫌という程 何度も何度も味わって いい加減 この世に夢も希望もないんだと 諦めてもいいのに どん底に落ちたわたしが もう一度立ち上がる時に 胸に抱いたのは …

00020 // せめて夢なら

夢に出てきて 夢ならあの頃みたいに 一緒に笑って 手を繋いで キレイな海岸線を見ながら 好きだよって 言ってくれたらいいのに 夢なのに あなたは今のあなたで もう 手を繋いで 笑いあえることはなくて あなたの作ったオブジェが 遠い昔のものではなくて 今 …

00019 // 大人になること

自分が正しいと心から信じたのは、 いつだったんだろう。 大人という、絶対服従の存在を前に、 自分より倍以上も長く生きてきた、 経験と成長を積み重ねた人間の、 悪意の塊に、誓ったあの日。 大人だって完璧じゃない、 大人になって、わたしも気付く、 失…

00018 // 気持ち

心ってとっても複雑。 気持ちって本当に複雑。 あなたのようにシンプルに生きられたら、 きっと、もっと、ずっと、 楽に生きられるのでしょうね。 好きだから、嫌になっちゃう気持ち。 好きだから、求めてしまう気持ち。 好きだから、怒ってしまう気持ち。 …

00017 // 手のひらサイズ

生きるか死ぬかということが、 目の前に常に在る生き方の中では、 世の中の多くの物事とは、 離れた生き方だった。 命に向き合っている時、 余計なものは、削ぎ落とされて、 残ったものだけが、大事なものだった。 少なくていいわけじゃない、 いっぱい大事…

00016 // その声の向こうに

変わらない、 あなたのやさしさ。 最後に黙って消えたわたしは、 あなたのやさしい眼差しを思い出すたび、 胸が痛んだ。 忙しく駆け抜ける日々に、 あなたの眼差しを二度と見ることが出来なくなっても、 罪悪感だけは、胸に、ずっと、ずっと。 あの時、たっ…

00015 // 手を離す勇気

嫌だといったら、何かが変わったのかな。 やめてといったら、何かが変わったのかな。 黙ることを覚えて、光のような速さで、 過ぎていく日々に、思考停止で駆け抜けて、 これでいいんだと、言い聞かせていたあの頃。 もっと早く手を離していたら、 わたしは…

00014 // 心の在り方

夢と希望に詰まった、 キラキラ目を輝かせていたあの頃、 どんな未来が待っていても、 今より幸せになると信じて、 疑いなんてひとかけらもなかった。 人生は七転び八起き、 転び続ける日々に涙が滲んで、 嫌気がさして、 なんで、なんで、と繰り返した。 あ…

00013 // 夢

夢は叶えるものじゃなくて、 叶えたいと願って頑張った時間が、 何よりの宝物。 そう言えば、弱者の戯言に聞こえるかな。 子どもの頃、願ったカタチとは違う日々を、 積み重ねていくたびに気付く。 夢を叶えたいと望むことの、 一番の幸せは、 望んでいる時…

00012 // ささやき

誰かに責められたり、 間違っていると、 言われるのが怖かった。 でも、誰かに迷惑をかけているわけじゃない、 誰かを傷つけているわけじゃない、 ただ、自分が望むように生きて、 ただ、自分が感じるままにいるだけで、 それが、誰かの心に黒い感情を与える…

00011 // 大人

愛するにも技術がいる、 そんなことないよと、 抗っている自分がいて、 愛するなんて心が自然に動くんだよと、 誰かに、 強く強く、言いたくなった。 でもね、そういう大人になれない、 いつまでたっても、成長できない、 なんか、情けないな、なんて、 自分…

00010 // 怖がり

自分が黙ることが、 一番平和なことだと思ってた。 自分が我慢すれば、 すべてがうまくいくと思ってた。 そんなこと、生まれた時から当たり前で 疑問に感じたことさえなかったよ。 いい子だね、 優しいね、 偉いね。 ねえ、本当は違ったんだね。 わたしはい…

00009 // 自動販売機

人生は数字じゃない。 そう言われて、 泣いてた自分がいたね。 自動販売機に100円を入れたから、 100円のジュースが出てくるとは限らない。 100円入れても何も出てこないかもしれない。100円いれても50円のジュースしか出てこないかもしれない。 そんな理不…

00008 // 隔たり

死にたいと思うことと、 本当に死んでしまうことの、 その間には大きな隔たりがある。 そう言われて、その隔たりの中身を、 たくさん、たくさん、考えた。 紙一重、なんて言葉があるから、 隔たり、なんて、大したことじゃないと、 ずっと、そう思ってた。 …

00007 // 涙の意味

笑ったり、喜んだり、楽しんだり、生きてるね、生きてるね。 でも、 泣いたり、悔やんだり、叫んだり、それでも、やっぱり、生きてるね。 涙が溢れる時は、生きることが嫌になるけど、生きてるから涙が溢れるんだよね。 そう思うと、泣いている自分を、少し…

00006 // if

もし、という言葉が嫌いだ。もし、なんて、意味がない。今は今で、もし、は、ありえないのだから。 なのに、どうして何度も何度も、もし、と、わたしは呟いてしまうのだろう。ありえない世界を思い浮かべて、思い浮かべるほど胸が苦しくなる。 もし、という…

00005 // どちらでも

誰かを傷つけるより、自分を傷つけるほうが、 正しいことだと思ってた。 人を傷つけることは悪だけど、 自分を傷つけることは自分の勝手だと。 自分を傷つけて、涙を流して、 ボロボロになっていっても、 人を傷つけるより、わたしは偉いんだと、 驕ってた。…

00004 // 変わらない約束

万物流転、そういうなら、わたしは不動になりたかった。人間だって変わりゆくもの。誰もが変化し続けるもの。それでもわたしは、変わらないことで、大切な人を守りたかった。 わたしがどんなに変わっても、経験を繰り返し、反省を繰り返し、新しく得て、何か…